妖怪

1846年に熊本県の海に現れたとされる半人半魚の妖怪で、長い髪とくちばしと三本の足を持っている。豊作と疫病の予言をした後、自分の姿を描いた絵を人々に見せると病気を防げると言って海に帰っていった。

風呂場に現れて、桶の垢や天井の汚れを舐める不潔な妖怪。その容姿は足に鉤爪を持つざんぎり頭の童子や、青黒い肌の爬虫類のような姿で描かれることがある。

小豆を煮る老婆の姿をした妖怪。夜中に小豆を煮ている音を聞かせて人を驚かせたり、小豆を食べている人に呪いをかけたりすると言われている。

小豆を量るために使われるはかりを持ち、小豆を盗むという性質を持っている。小豆を好むだけでなく、人間の血も吸うという恐ろしい妖怪としても知られている。

顔色が青く髪の毛はぼうぼうでお歯黒をつけて着物を着た女妖怪。

人間の逆を行う性質を持ち、人間が喜ぶことには悪さをし、人間が困ることには助けてくれると言われている。

香川県に伝わる化け狸の一種とされる妖怪で、通行人の足にまとわりつき転ばせるという特徴がある。その正体は狐狸の類だと言われていますが、その姿は決して見ることはできないとされている。

三重県に伝わる怪火の妖怪で、雨の夜に提灯のように往来する。この火に近づくと病気になるといわれる。

本所七不思議と呼ばれる江戸時代の怪談の一つで、旗本の屋敷に毎晩現れる剛毛に覆われた巨大な足のこと。この足は「足を洗え」と言ってくるので、家人が洗ってやると天井裏に消えていくという話。

『稲生物怪録』に登場する妖怪の一種。山本五郎左衛門という妖怪の眷属たちを引き連れる頭領であり、魔王に属するものとされている。