ゴエティア

怪物の姿で現れるとのみ解説される。修辞学を教え、また言語に関する知識を与える。優れた使い魔や敵味方からの友情を授けるとも言う。コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』の挿絵においては、杖を持ち、尾を生やした手の長い鬼のような姿で描かれている...

召喚されると犬・グリフォン・人間の、三つの頭部を持つドラゴンの姿で現れる。高く威厳のある声音で話すという。死体を移動させたり、召喚者が用意した墓地に配下の悪魔を集結させたりする力を持つ。また、人に富や知識、雄弁さを与える力も持つ。

召喚されると、グリフォンのごとき翼を持った犬の姿で現れるという。人文科学の知識を与える一方で、殺戮の達人でもある。過去と未来のことをよく知り、また、人を透明にする力も持っている。

召喚されるとカラスの姿で現れ、しわがれた声で話すという。あらゆる人文科学、自然科学を教え、特に修辞学に長けているという。また、失われた威厳や名誉を回復する力を持つともいう。

蛇、額に星を2つ付けた人間、猫の3つの頭を持ち、毒蛇にまたがった人間の姿で召喚者の前に現れる。手に火のついた松明を持ち、その松明で城砦や都市に火を放つ。人を賢明にし、また、隠された物事に関する質問に対して真摯に答えてくれる。

召喚されると、ライオンの頭、ガチョウの足、ウサギの尻尾を持った天使の姿で現れるという。過去と未来のことをよく知り、また、機知や勇敢さを呼び起こす力を持つ。

召喚した者の前に男の顔を持つ大きな雄牛のような姿で現れるという。また、天文学やその他の教養学に精通させ、使い魔を与え、薬草や宝石が持つ力についての知識を与える能力がある。

ライオンの顔をした男の姿で現れる。出現の際には、手に毒蛇を持ち、熊に乗っている。隠されたものの在り処を知り、財宝を発見する力を持つ。また、過去・現在・未来に関して語り、地上の秘された物事や神学、あるいは創世に関する質問に真摯に答える。

公爵の宝冠をかぶり、ワニに乗った雄々しい兵士の姿で現れるが、その立ち振る舞いは穏和である。男女間に愛情を芽生えさせることができる。

青ざめたウマに乗りヘビの尾を持つ屈強な男の姿で現れる。薬草や宝石の効能を知り、人を国から国へとあっという間に運ぶ力を持つ。