10/28 速記の日

AI

「あ、寝てた」
机に突っ伏していた男子が顔を上げる。
「あとでノート見せてくんない」
彼は隣の女子にそう頼む。
「ん? でも私のノートは読めないよ」
そのノートに並ぶのは意味不明の文字列だ。
「速記って言ってね。特殊な符号で文章を書くの」
それが彼女の書いた官能小説だとは誰も知らない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました